TCA/アセトン沈殿
タンパク質の沈殿法。
TCA、アセトンを単体で用いるよりも沈殿させる効率があがる。
強酸、有機溶媒を使うため、一般的な機能性タンパク質は失活します。SDS-APGEの前処理などに使います。
-サンプルに対して10倍量の 氷冷10% TCA in acetone を加える
-ボルテックスでよく混和
- -20°Cで1時間以上冷却
-遠心分離 15,000 g, 10 min, 4°C
-上清を除き、氷冷アセトンを加える
- -20°Cで10分冷却した後に遠心分離
- 上清を除き、氷冷アセトンを加える
- -20°Cで10分冷却した後に遠心分離
-風乾した後バッファーに再溶解
アセトンでの洗浄が不十分だとTCAが残存します。
強酸のため、濃縮後の操作に悪影響がでる可能性あり
SDS-PAGEや2D-PAGEのサンプルの時は、サンプルバッファーで溶解する
TCAが残っているとブロモフェノールブルーが真っ黄色になります。
http://ajaja.blog.shinobi.jp/protein/tca-%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%88%E3%83%B3%E6%B2%88%E6%AE%BFTCA/アセトン沈殿