Trizol (Invitrogen) を用いたtotal RNAの調製
コツは、Trizolの中でサンプルを迅速に、確実に破砕すること
動物の組織から抽出する時は、氷冷したPBS中で素早く解剖すること。組織をTrizolの中に入れポリトロンでホモジェナイズ。
微生物から抽出する時は集菌し、Trizolを加えビーズショッカーを用いて破砕。
リゾチーム処理等で細胞壁を壊してから溶菌するプロトコールも見るが、リゾチーム処理中にmRNAの発現パターンに変化があるのでは?と思います
培養細胞は6 well プレートであれば、培地を除きPBSで一度洗浄し、Trizolを直接添加。手で穏やかに振盪し、確実に細胞を溶解すること。
あとはプロトコール通りに作業すれば確実にtotal RNAを抽出できると思います。
植物からのtotal RNA調製
植物の場合はポリフェノール、糖類が多いためTrizolではtotal RNAをうまく抽出できないことがあります。
そのため、僕は植物用の抽出試薬、Plant RNA reagent (Invitrogen) を使っています。
植物は液体窒素で凍らせて乳鉢でホモジェナイズしています。
乳鉢に液体窒素を入れ、その上で目的の組織をなるべく細かくハサミで、液体窒素の中に直接落ちるように切る。
乳鉢でしつこくホモジェナイズ。液体窒素がなくならないように注意
スパチュラの先っぽを乳鉢の中にある液体窒素で冷却し、植物の粉を乳鉢の真ん中に集める。
液体窒素が全て蒸発したと同時に植物の粉をスパチュラで回収し、氷冷したPlant RNA reagentにいれ素早くボルテックスで懸濁。
あとはプロトコール通りに抽出
http://ajaja.blog.shinobi.jp/nucleic%20acid/total%20rna%E3%81%AE%E8%AA%BF%E8%A3%BDtotal RNAの調製